
2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。
容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが……。
〈悪魔〉とは誰か?〈離脱者〉とは何か? 止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。
そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を
見つめる感動の大作。絶望的な事件を描いて読む者に“幸福”と“哀しみ”の意味を
問う衝撃作。
こんなに衝撃的な結末はあるのだろうか・・・いつまでも頭の中から
消えない主人公達に、ほんのわずかな光さえも見えないから疲れた。
救いがない。
でもぐいぐいと読ませる。現実社会の出来事を見事に切り取り、誰が
悪魔になっても不思議はない。ワイドショー、マスコミの在り方、
ネットでの今も起きている悪意に満ちた出来事、コメンテーターの
そっくりなさま等、そのとおりなのだろう・・と思える。
家族の在り方、親とは・・精神病の定義、警察の取り調べ方法など、
これでもか、これでもか・・と言うように突き付けてくる。
「幸せになりたい」のは誰でも同じなのだが・・・難しい。真面目に
考えれば考えるほど「正義」も難しい。
いつまでも引きずってはいるが、上下800頁をしっかりと読ませる。
作者平野啓一郎さんの力を感じた。意外と読みやすかったです。
本の装丁が素敵。「白・黒・グレー」の色に物語の内容を感じました。
容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが……。
〈悪魔〉とは誰か?〈離脱者〉とは何か? 止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。
そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を
見つめる感動の大作。絶望的な事件を描いて読む者に“幸福”と“哀しみ”の意味を
問う衝撃作。
こんなに衝撃的な結末はあるのだろうか・・・いつまでも頭の中から
消えない主人公達に、ほんのわずかな光さえも見えないから疲れた。
救いがない。
でもぐいぐいと読ませる。現実社会の出来事を見事に切り取り、誰が
悪魔になっても不思議はない。ワイドショー、マスコミの在り方、
ネットでの今も起きている悪意に満ちた出来事、コメンテーターの
そっくりなさま等、そのとおりなのだろう・・と思える。
家族の在り方、親とは・・精神病の定義、警察の取り調べ方法など、
これでもか、これでもか・・と言うように突き付けてくる。
「幸せになりたい」のは誰でも同じなのだが・・・難しい。真面目に
考えれば考えるほど「正義」も難しい。
いつまでも引きずってはいるが、上下800頁をしっかりと読ませる。
作者平野啓一郎さんの力を感じた。意外と読みやすかったです。
本の装丁が素敵。「白・黒・グレー」の色に物語の内容を感じました。
- 関連記事
-
- 「和菓子のアン 」坂木司著 (2011/02/02)
- 1月の読書記録 (2011/01/31)
- 「決壊」平野啓一郎著 (2011/01/20)
- 12月の読書記録 (2011/01/11)
- 11月の読書記録 (2010/11/30)


